2017年12月13日からレトロフトMuseoで開催の《織と陶》展。←詳細Click!
そのご案内のDMから、織の和泉美奈子さんの文章を抜粋してみますね。
・・・・今まで赤色を使っての作品がなかったのですが、南イタリア・ポンペイにて出会い、恋してしまったPOMPEI ROSSO。・・・(以下略)
ロッソとは伊語で赤。
上の画像はたまたま私の持っているポンペイ壁画の絵葉書なのですが、残念ながら赤はなし。
それでwebで調べてみました。それがコレ!←Click
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以下は私事なのですが、
若き日に滞在していたイタリアで、Rosso(赤色)は本当に謎でした。
アルファロメオの赤、ランボルギーニの赤、公衆電話の赤、カフェのオーニングの赤、ベネチアの赤い木製ベンチ、、、ことごとくニッポンの赤とのあまりに違うのです。
表現のしようのないほどの美しさ、鮮やかさ、インパクト。
その秘密に思い倦ねた私は、「調査」を敢行したのでした。
ド派手な色見本帖の束を扇のようにヒラヒラとかざしつ1人、街を練り歩き、これは、と思う色に一枚一枚色見本帖を重ねて、最も近いと思われる「色」を識別番号で記録していく(結構大変な作業でした)。
その際私は、日本での造園設計の仕事に使いやすいように敢えて、日本のメジャー大日本インキ発行の色見本調で色合わせを敢行したのでした。が、結果わかったことは、
「イタリアの《色》は、日本の工業規格の「色番号」には適合するものがない!」
という悲劇的な事実でした。
特に絶望的だったのが、ROSSO!(赤色)
だからこそこのDMで和泉さんのコメントにある発見の喜びが、もう痛い程わかるのです。
↓ ↓ これは本邦初公開の私のお勉強ノート。イタリアの街々で「色」を調査したページ。