その昔、空飛ぶ法王とも呼ばれたヨハネパウロ2世。バチカンの奥深くに佇む姿から一転、世界中を巡回し始めた法王でした。
飛ぶとまではいきませんが、マダム&ご隠居とよばれる私たち夫婦もすこしこの古ビル内から飛び出して金曜市のメンバーと私たちなりのコラボレーションを始めてみることにした、その第一弾。
ある日・・・・野菜菓工房 楓(fu〜)さんに一冊の本を手渡した私の妻。
その本とは12世紀、中世ドイツを生きた修道女、ヒルデガルトの料理を再現しレシピにまとめた『ドイツ修道院のハーブ料理』。
カトリック信者さんであり、また昨年はチェコに長期のお菓子修行も果たした山脇綾子さんなればこの本の思いを「形」にしてもらえるかも、そんな思いからでした。
薬草学にも通じたヒルデガルトは心身のバランスを整えることを「食」の第一と考えていました。それは21世紀の楓さんの姿勢ともピッタリ重なるように思えてのお願いでした。
9月30日のレトロフト金曜市では、楓さんが新しい焼き菓子を販売してくださいます。修道院のレシピを活かした新しいスィーツ。
とても期待しています!修道院の焼き菓子。
さてこの日のお伴は、ル・エドニー・デュ・パンさん、そして頴娃町の瀬川農園さん(無農薬&減農薬栽培のお茶)です。
エドニーさんは、ひょっとして今回からレトロフトでの「オリジナル食パン」を発表くださるかもしれません。全粒粉などをふんだんに焼き上げたちょっとリッチな食パン。
荒田の本店とはまた違ったレトロフトの顧客層にあわせた商材をコツコツと試行錯誤してくださっています。ますます楽しみな展開です。
そして瀬川農園さんのお茶を育てる環境の素晴らしさと健康なお茶への探究心は、しばらく前にこのblogでもご紹介したばかりでした。
瀬川さんへはひとつのお願いをしました。
見渡す限りの美しい頴娃の風景で育まれた産品を、お茶に限定せず「ご紹介かたがた」金曜市へも可能な限りお持ちください、と。
まだまだその商材のセレクトの真っ最中ですが、南薩摩という私たちの誇るべき風土を瀬川さんには今後も親善大使よろしくご紹介いただく予定です。
(こっそり・・・地元の人しか購入しないという頴娃町の黒毛和牛の特別の部位の冷凍肉を分けていただきました。美味っ!ただ残念、こうした本当に美味しいものはなかなか域外への出荷まで数量がないそうです。そんなこんなの隙間を瀬川さんに一肌脱いでいただこうかと・・・)