↑ 演奏後の「本を語る」のお時間
書棚に包まれるスタイルのリゼット広場での催しをする人たちへは、
ある規則が課されています。
ここでの催しは、必ず、「本」や「文学」を織り込んでくださいね、
というお約束。
今宵、7時45分からのクロワズモンもその例外ではありません。
演奏家は、ライブのあとに必ず
「愛読書や影響を受けた一冊」
を語らされるわけです(お気の毒!)。
斬新すぎるほどに尖ったパフォーマーであっても、
意外やちょっと子供時代を慈しむような幼い表情になったり、
青春のある時期を懐かしむような目付きになったり、
と、この時の空気感が聴衆との距離を一気に縮めたりします。
それと余談ではありますが、
レトロフトはクロワズモンにも小さく《協賛》をしています。
終演後の1時間分の追加レンタルフィーをサービスという、
ごく慎ましい協賛です。
なので、片付けのために主催者がお客様を追い立てるという無礼に走らずに済んでいるわけですが、
でも一番の目的は、
ライブの緊張感が融けたゆるい時間帯が、ほんわりと、
音楽家と聴衆の自然な語らいの場になってほしい・・・そう願っているからなんです。
本のことでも音楽のことでも、
何でも演奏家に話しかけてみてください。
感想を伝えたり、
あるいは日本流に名刺交換だけでも。
ここが本当の意味でのクロワズモン(交差する場所)であるための、ちいさな仕掛けなんです。
どうぞ時間など気にせず、何なら夜通しでも芸術論議で盛り上がってください。
※実際は主催者も演奏家も演奏後わりとヘトヘトで、レトロフト的協賛にちょっとありがた迷惑そうな顔してます(笑。
