新(あらた)しき 年のはじめの 初春の
今日降る雪の
いや重(し)け 慶事(よごと)
大伴家持
元旦の朝はかごしまも雪。
実家の母がしたためた自筆の飾り軸は、
ちょうどこの日の、
雪の庭の風景にかさなりました。
・・雪が積もり重なるように次々と、
佳き出来事が
重なり舞い降る一年であってほしい、
心からそう願う心情。
いい出来事が
どんどん重なり行く一年。
そんな一年一年が、静かに
積み重なっていく、
ごく平穏でごくあたりまえの月日で満ちていってほしい。
美しく雪の舞い散る庭で
静かに思うことでした。
