日曜の午後、昼下がり。
昨日のレトロフトMuseoは、秋のギター色につつまれました。
きっちりとした演奏会場としては設計されていないこの空間は、
ときとして外部の交通の音が入り込んできたりします。
「演奏者にもうしわけないな・・・」
ここの主としては身の縮む思いです。
でも、なんだかそれも段々と慣れると、
音楽室で気楽に爪弾いている音色を、ふと、
たまたま立ち会って聴いているような、
「なごみ」につつまれている印象をいだきました。
マイクも通さず弦の上を走る指使いの音まで、耳に自然に届きます。
(ここはコンクリ壁が厚いので、残響音には自信アリ!)
ちょうど3時には向かいのビル屋上から
教会の音色にも似た鐘の音色も演奏中の曲にシンクロしたりして、
ちょっとだけ欧羅巴気分に。
最高の音響空間は提供できなかったかもしれないけれど、
弾く側と聴く人々の、人と人のぬくもりに満ちた時間だけは提供できたかな、と
ギャラリー主としてはそんなこと感じた
ありがたい秋の日の午後でした。
↓リハーサルの風景。本番では素敵な黒のドレスでした。