『二宮 凉子展 ー楽しみながら、ふたたび歩む』
2018年9月25日(火)ー30日(日)11:00 -17:00 入場無料
レトロフトMuseo 鹿児島市名山町2−1 レトロフト千歳ビル2階
二宮凉子プロフィール
医師。にのみや小児科・ひふ科副院長。1955年福岡県田川市生まれ。3歳より鹿児島在住。
慈恵医科大学卒、学生時代より絵画鑑賞を趣味とする。
レトロフトmemo….
「、、、、病を得たことで、医師でありながら患者の立場となってみて実に多くのことに気付かされた気がします。」
この展覧会のオファーがあって最初にお会いした時に、二宮氏がさらりと語られたこの言葉。明るく語る静かな口調の奥に、
健常者だった時代には気付くことのなかった光を見出せた喜び、とでもいうか、
どこか凛とした《誇り》のようなものを、私は感じました。
診察室のこちらの椅子とあちらの椅子、
その対極を身を以て見た見た人でなければ見えない世界。
この展覧会は私たちに、
病んでも、老いても、なお美しく生きられるひとつの道を、
優しく教えてくれているのかもしれません。
↓ 病室で描かれた自筆の画「十字架をのぞむ」。(画像の下にも文章がつづきます)
左手と左足の自由を失うという、
思いもよらぬ人生の蹉跌。
ここにある一枚の絵、一枚の短冊は、
ひとりの女性医師から私たちへの心豊かな処方箋、かもしれません。
秋の心地よいこの季節に、
どうぞ、足をお運びください。