まずは「自由に」感じていただくことが第一、と
展覧会の解説はひかえていました。
でも、もう望雲の展覧会も本日日曜日まで。
ちょっとお話しさせてください。
" 濱中史朗さんの器との出会いがきっかけで、望雲というお店はスタートしました"
"シャープでありながら、丹精で空間を静謐に変化させてくれる存在感があります"
(いづれも望雲ホームページより)
濱中 史朗さんは山口県のお生まれで、萩焼の窯元・大屋窯の代表です。
思いがけず私にとって、昨日、新鮮な瞬間がありました。それは、
・・・金曜日のレトロフトチトセ(1階)は、金曜市でそれはそれは賑やかでした。
私のテンションもどちらかというと、高めでした。
と、そこから階段をトン、トン、トンと駆け上がって2階のMuseoに来たときのこと。
どうしたというのでしょう、はっと息が引くほどの、
胸のすくような”静けさ”に包まれたのです、望雲の場に足を踏み入れたその瞬間に。
はじめは望雲さんの設(しつら)えの上品さゆえと感じたのです。
が、段々とわかってきました。
そこに濱中 史朗さんの世界が、無限に音もなく拡がっていたから、なのです。
静かな、存在感・・・。
街の音も、人々の話し声も、いえ、人の姿をもかき消してしまうほどの、静謐の瞬間(とき)。
お恥ずかしいはなし、
私のように鈍感な人間は、それに気がつくのに数日の時間を要しました。
でもきっと私がここで書いていることは、
ここを訪ねて作品をご覧いただいたかたならご同感いただけるかもしれません。
2度目と3度目の
”遭遇”
は、より心の内面に響くはずです。
3月23日(日)までの弥生三月・望雲 鹿児島展。
どうぞ時間をかけてゆっくりと、こころ落ち着けるまでお楽しみください。
