昨年のちょうど今の時期、
ベルリンの街をのんびり歩いていると・・・・
私たちの前を謎のパフォーマンス集団が無音で通過。
ワサワサワサ、、、、
ヨーロッパ人なのに黒装束の不気味さ。
しかも顔の半分は白塗りのマスクです。
いきなりわけのわからぬ登場に驚いてしまった私ですが、
大人数が棒の先で不器用に操っているオレンジ色の人形(ひとがた)の姿をみてハッと合点。
これはBunrakuだ。
↓ ↓
黒装束集団は、よくよく見れば『黒子』のイメージです。
日本の古典芸能「文楽」が形をかえて、
ドイツ人アーティストの感性でいきいきとパフォーマンスしています。
驚きました。
5月29日にレトロフトMuseoで開催のButohも、
この言葉からしておそらくは日本がルーツの現代芸術なのでしょう。
舞踏公演でしばしば見られる白塗りに私は、なんとなく
能の冷厳さ、
東洋の神秘、
あるいは歌舞伎の異形ぶりがフェードして感じられるのです。
ヨーロッパの舞台で磨かれたダンサーNanami Shohkouの舞踏、
どんな世界を私たちに見せてくれるのか、
ほんとうに楽しみです。
↑上記の文楽的マリオネットの路上公演を私が見たのはブランデンブルグ門近く=国会議事堂の前広場でした。