ゆうべ(8/26)のレトロフト☆プチキャンパス、
たくさんの方にお越しいただいてほんとうにありがとうございました。
連続シリーズ:庭師がご案内するイタリアまち歩き、
今回は Arezzo~アレッツォの巻でした。
フィレンツェから南東に100キロくらいの、中世の面影を残す街です。
テーマは「ときわ樫(かし)」。
ルネサンスの画家ピエロ・デラ・フランチェスカの傑作、
「聖十字架伝説」
をじっくり鑑賞いただきながらの、樹木と芸術の旅でした。
旧約聖書・シバの女王が
「この木は将来世界の救い主が架けられることになろう」と、霊力で聖木(キリスト磔刑の十字架になる木)を見抜いて恭しく跪くシーン。
ピエロ・デラ・フランチェスカの清逸な、独特の緊張感に満ちた美しい世界。
この場面の背景に描かれているのが、トキワガシの木。
イタリア語でLECCIO。
中部以南の暖かな地域で育つ常緑の樫です。
私が街でパチリと撮影してきていたレッチョの街路樹などをスライドでご覧いただきながらの、賑やかな真夏の夜のプチ☆キャンパスでした。
、、、、と、こうやって文章にしてしまうと何だか、妙に学究的っぽいのですが、実はちがうんです。
アレッツォで松林を見つけたらその下にはバジルソース用の「松の実」がいっぱい落ちてますから拾いましょうとか、次にイタリアに旅する時のヒントとなるお話しをいっぱいお伝えしようというセミナーでした。