森の教会☆フィンランド

昨日の出勤前の朝のひととき、
遠くから長く深く響くサイレンの音に、ヒロシマへの祈りの時が知れました。

7月に滞在したフィンランド。
コテージでの自炊の食材購入にと
自転車をこいで隣の村へと向かう道すがら、

緑の芝庭の一面を真っ赤なベゴニアに彩られた教会に出会わせました。

赤い一年草で美しく彩られたどこかまだ真新しい碑は、
墓標※でした。
ひとつひとつに刻まれた年号を目で追い、
きちんと揃った年号に息をのみました。

生年はそれぞれなのに・・・終わりの年がすべて揃っている。
1940年。

この小さな町から兵として出征して命を落とした若者たちの、
深いグレー色の記録。

日本でも西洋でも近隣の国々でも悲しみの墓標のない土地などないことを、
平和の湖の国への夏旅のさなかに
私は、知りました。

 ※第二次世界大戦勃発直後にフィンランドに侵入したソ連軍と戦った「冬戦争」。


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