先週の土曜日、6月17日の回をもちまして、レトロフトリゼット広場を舞台に開催されていた連続音楽ライブcroisementsが終了いたしました。
留学先のパリ時代からの音楽的人脈=財産を惜しげもなくこのKagoshimaに降り注いでくださった主催者・松本充明さん。
鹿児島市民の1人として、また会場主としてもう言葉にできないほどの感謝の気持ちです。
思えば、文化日旱(bunkahideri)が叫ばれていた鹿児島、そしてすたれた商店街でもあった数年前の名山町。
そこを、ベルリンのハッケシャーマルクト張りに文化の発信基地に転換させたいという野望を持ってしまったレトロフト(!)にとって、これ以上はないProtagonista(大看板・主役)がクロワズモンでした。
Kagoshimaは・・・諸外国の英智を見事にとりこめる文化土壌があった(もはや過去形)のが、ここへきてもう随分と固化してきちゃったのかなぁと、昨今のこの地のアートシーンを見ながら歯がゆく思う日々ではあります。
クロワズモンは今月で終了ですが、ひとつだけレトロフト目線のご報告を致します。
昨今の名山町をご覧ください。新しい店、目新しいショップ、通りを行き交うアーティストたち。
この興隆がどうやってもたらされたか?
私はその大きな布石のひとつとしてこのcroisementsがあったと確信しているのです。(従来型の「街おこし」「地域活性化」の人々がこうした作戦に気がつかないことにある種、不思議な感慨をいだいています。)
街を国を栄えさせるのは経済、と人は思いがちですが、「感性」を磨き鍛えることがどれだけ重要で大切でことであるか、そしてその入口が実はこのcrosementsにあったのだと今、多くの人々に私は白状したいです。
この街がこれからも栄えるとするなら、《クロワズモンは形を変えながら生きている》と、このコラムをお読みになったかたはどうかこゝろの隅に刻んでおいてくださいーー人と人、アートとアートの「交差点」がここで築かれたことを。
・・・・・・・(以下、主催者からのコメントを転載させていただきます)
2014年7月からレトロフトさんのレゼット広場ではじ
企画開始から一貫して国内外の第一線で活躍する演奏家や
首都圏や県外主要都市よりも聴いてくださる方が圧倒的に
さて、何故そのシリーズをここで終了にするのかですが、
当初は40人近い方が来て下さっていたこのシリーズも、
もっと分かりやすい音楽の演奏会にしたら良いのではとい
しかし、そもそもcroisements趣旨として「こ
しかし、”分かりにくい”音楽を”分かり易い
この趣旨は、私が大隅半島にいた際になるべく分かりやす
嘘はつかない、本物だけを聴いて頂くという方向性は今
ただ、それが
もちろん、お客さんが少数でも企画を続けるという可能性
これは蛇足ですが、以前croisementsとは別の
現在は新しくスペースができたり独自の活動を広げている
そこで、そろそろよそ者がよそ者を呼んで開催するこの企
croisementsシリーズは終了し、松本は以後な
では取りあえず、「始まりがあるものには終わりがある」
ご来場の皆様、ゲスト•アーティストの皆様、関係者、協
有り難うございました。
2017年6月 croisements kagoshima主催 松本充明拝