高崎氏建築からのメッセージ《建築と音》

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昨晩開催された《建築と音》。

その斬新さから「難解」とも評されがちな高崎正治氏の建築です。
作者である高崎氏をレトロフトにお迎えしてのトークセッションは、だからこそ私たちにとってはまたとない機会でした、それを読み解くための。

目に見えるもの(=建築)と、
その背後に篭められた目には見えないもの(=内面世界)。

作者の発する「言葉」をたよりにひとつひとつ丁寧に、水面下のメッセージを会場にいる聴衆全員で読み解いて行ったのです。言葉が、次の言葉への端緒となり、発見へと導き絡められていく興奮。

そうやって徐々に見えて来た内面世界の深さに皆、圧倒されました。
(それはその人それぞれの発見なので、ここでは記しませんが・・・)

そして、全員でなぞった知の発掘を、会の後半では松本充明氏(視聴覚作家・sound performer)が今度は「耳に聴こえる」ものへと転換・例証してくださいました。

松本氏はこの「曲線」にこゝろ惹かれたとコメントされていました。
ご案内のDMにも使用されていた下カラー画像(↓)は実は、松本氏の解釈でそれは音楽の楽譜(記譜)と読み解かれていました。五線譜ではない、絵&記号としての演奏用譜面です。

つまり、見えない内面世界が「聴こえる音」として私たちの五感(感性)に響き伝わったのです。

さらにその曲線の美を読み解いて行くと、高崎氏の「古典への憧憬」「書」への思い、そして象形文字へと話題は連綿と繋がり行き、、、あの時間はまさに夢を解き明かす魔法のような二時間でした。

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