今週金曜日に開催の《レトロフト金曜市》は、またまた頼もしいニューフェイスお二人のご登壇です(+パンのエドニーさんも!)。
「フレンチレストランのシェフが飛びつきそうな」稀少野菜を薩摩川内の冷涼な高地で育てている西 勇輝さん(上画像)。
前日には「市」に並ぶお野菜のリストがお伝えできるかもしれません。ヨーロッパの街の市場でしか名前を聞かないような野菜が、まさか鹿児島の川内で育てられていたとは。。。。!
写真でおわかりのように、除草剤とかで無理やり雑草を押さえ込んでいるような畑ではありません。ヤギを3匹飼い草を抑え、現代の多様な食卓に必要な野菜や米を少量多品種で育てています。食のプロが見たら垂涎ものの野菜。ぜひ、その料理法など西青年に尋ねながら新しい食卓をお楽しみください。
もうおひとかたは、同じく薩摩川内市の若き花の生産者、杉野孝次さん。シクラメンやパンジー、ビオラが生産のメインなのですが、レトロフトが杉野さんにお声がけした理由は別にあります。。。それは、、「巷にあふれている強過ぎる色彩は除外して、微妙な中間色のビオラ、そしてパンジー・・・・それだけを持って来て販売してほしい」でした。
その要望を聞いた途端、杉野さんもこれまで抑えていたものを一気に吐露するように語り出しました。
現在の市場ニーズは(不景気であるからか)ますます画一的で一方的な要望ばかり、だそうです。、、、売れ筋から順に作らざるを得ない生産者としてのジレンマ。特に大手のDIYや公共工事からの要求はいまだに強い黄色、青、真っ赤、強いピンク。
私の手もとにある、英国で出版されたアンドリュー・ローソン著『COLOR』という本の一ページで例えばビオラの「青」を繙いてみると、なるほど春を告げるムスカリに添わせるビオラ、あるいは冬の庭を彩るブルー系のギボウシに合わせるビオラ、、、と、濃いブルーから淡いブルーまで様々に色を使い分けています。
確かにこれまで私たちは、公共工事の公園や街の花壇に植えられすぎたショッキングな青や黄色や真っ赤な冬の花々に圧倒され、疲れ果てていたのです。
だからこそ、、、いたんですねえ、こういう繊細な感覚をもった生産者が。そのことがものすごく嬉しいのです!
※11月4日(金)のレトロフト金曜市は11時〜だいたい夕刻まで(売切れ次第店じまいです)。
↓ 食べる花(オクラ)。西勇輝さんの畑で。
↓ 杉野農園を訪ねたときはまだ暑かったので、11月になったらより多彩な品揃えが。。
それと私のうっかりで(!)最初のご案内からは抜けてました。エドニーさんのパンも並びます。