7月29日(金)のレトロフト金曜市はいよいよ《新しいパン市》の再スタートです。
多くの方々の期待と予想を裏切って(笑)、「食パン」と「丸いパン」だけのパン市です。
そしてこの日のために試行錯誤を続けてくださったのが、大隅の花の木農場さん。
皆様のニーズから比べると質素すぎるかもしれませんが、
世間のパンブームからちょっと一息ついて原点に帰ってのパンの市をどうぞ、ご体感ください。
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先々月のことですが、私たちはすごい女性に会いに福岡まで出かけていきました。
福岡人なら知らぬ人とてない料理研究家C・Y女史。
私たち夫婦が留学先のイタリアから帰国してまだ日も浅い、、、なのでもう24年も前に福岡の「ボンビーを絵に描いたよう」なわが家に来ていただいて以来の、懐かしい時間でした。
食の大御所ゆえ、アトリエを兼ねたご自宅でも、夜にご一緒頂いたレストランでも「まあ!」「あれまあ!!」「きゃわ〜ん(泣!」と声を上げたくなる美味なる皿の連続、また連続。ドッカーン。
と、そんな美味狂乱の過ぎた翌朝、折しも梅雨空でこゝろのテンションも平静を取り戻した私たちをYさんは、
自宅から歩いて数分のとこに気の置けないカフェがあるから、とモーニングが評判の喫茶店に誘ってくださいました。
福岡でも屈指の高級住宅地、浄水通りなのにワンコイン+α程度という良心的さ。
スープと飲み物がセルフで、トースト(食パン)だけはしっかり焼いてもってきてくれるのです。
思えば福岡でのこの質素さ食パンがほかのどの名料理よりこゝろに残ったというのは、このたびの新しいパン市への啓示だったのでしょうか。
さて花の木農場さんは、今回からの市のために「食パンスライサー」なるものをご準備くださいました。
希望の枚数をうかがい、その場で立派なマシーンがパンをスライスしてくれるんですよ。
なので、はい。私たちはというと旅先のロンドンでいただいたトーストに倣って、薄切りの9枚切りでオーダーします!
お口をあんぐり開けずともエリザベス女王のように上品にパンをいただける厚さです。おほほ。
【附記】この日はこんなものも販売されます。是非ご試食ください。