月夜(つくよ)の恋歌☆池田昭代・松本充明


世界に誇れる美への気付きとなってほしい。
そんな願いを籠めて開催中の「間の美学(~4日)」も
そろそろ大詰めです。
今宵は、「月夜(つくよ)の恋歌」のパフォーマンス当日となりました。
そろそろ、種明かしが必要な時なのかもしれません・・・。
実はギャラリー中央に展示されている万葉の和歌、
大伴家持【おおとも(の)やかもち】が19歳の若さで詠んだとされるこの歌こそ、
私たちがこの度の展覧会を思い立ち、
今晩の詩歌シナリオ誕生の発端です。
・・・・夜になり雨は上がり 澄んだ月の光が夜空を照らしている
雲よ、そのまま月を隠したりしないでおくれ どうかそのままに どうか
たなびくことをせずに・・・・  
   天平八年丙子秋九月作(天平8年、家持19歳の秋9月の歌)。
私たちはこの美しい、瑞々しい青年家持が詠んだとされる和歌を、
日本文化の宝として味わい尽くすために、
その第一として「かな書」、を皆さまにお伝えする使命を思い立ったのです。
そのために「間」をも図像化し「流れ」をビジュアル化する試みを打ちました。
さらに、
かな書を構成する変体かな、濃淡の墨、印、和紙という文字・素材・工芸にまで広範に
探求の糸を垂らしました。
いよいよ今晩が大詰め、「月夜(つくよ)の恋歌」です。
それは、二次元世界を超えて聴覚としての、
声(こえ)と楽(がく)の
「間(ま)」
を、余韻を、余白の美を皆さまにお伝えする試みなのです。
 
開催は今晩です→コチラ
※お席はほぼ満席近いですので、メールでお申し込みいただいた後こちらからの返信で「ご予約確定」となります。

 

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