薩摩藩島津家直系のかたが私たちレトロフトを初探訪頂いたときに、
ある、「土地の記憶」を教えていただきました。
それは・・・
「この名山町界隈はかつて《御作事方・おさくじがた》と呼ばれていたのです」
下図は鶴丸城から名山堀にいたるエリアの古図復元版です。
名山堀と記された堀で出島状になっている一番左端、、、
なるほど!目を凝らせば確かにそこがレトロフトの立ち位置です。
モノヅクリの土地柄であった名山、それは英語で表現するならArt(アート)。
閑話休題。
昨日のこと。
クロワズモン開催を土曜日に控えた主催者の松本充明さんが、
「演奏中、森のかぞくとレトロフトチトセの間にある小窓から外の音が入り込むのはよろしくない」
と、
30数センチ四方の板で窓を塞ぐユニットを作ってくださることになりました(完成=上画像)。
その材料を求めて、
私と二人でいそいそとハンズマン別館の「プロ専用コーナー」へ。
わずかばかりの材料費とお礼のランチは私のお財布から、
採寸から精密な施工までは松本充明さんご本人。
で、ものの1時間ほどで送られてきた画像が上の竣工写真でした。
う~む、島津家800年の歴史で培われた御作事方の地力(ゲニウス・ロキ)は、
この場を闊歩するアーティストのマインドにまだまだ健在であることよと、
21世紀と藩政下の名山が、目くるめく重層して思えたことでした。
さてその黒波ツ門(croisements)は今週土曜日夜の開催←お申し込み方法もコチラ、です。
森重靖宗のチェロライブと「写真集」トーク、
松本充明のサウンドパフォーマンス(演奏&オーガナイズ)、
そして花の木ファームラボの「大隅の農場からの贈り物」=激うまサンドイッチ、、、
こんな見事な《御作事方=モノヅクリ》オンパレードのクロワズモン、
是非、週末のひととき、
首都圏、あるいは国際水準のライブでお楽しみください。
・・・・このように二ヶ月に一回ずつ素晴らしい奏者を
薩摩の地に引き連れてくる松本充明氏の動きを、ひそかに私は
「松定食」
と名付けています。
吟味された素材と抜群の腕オンパレード、特上「松」のライブ詰め合わせ定食を
どうぞクロワズモンでご実感ください。
※hananoki farmサンドイッチ付きお得なチケットお申し込みは本日木曜日までだそうです!
↑薩摩御城下絵図(鹿児島県立図書館蔵)をベースに「かごしま観光まちづくり研究会」作成の鹿児島地図より、部分。
↓撮影&画像提供 入部久義
