錬金術師☆Eatable of many orders山猫軒

デザイナーの新居幸治さんを空港までお送りして、
マントをひるがえすようにターミナルに消えていく颯爽としたその姿を見送りながら・・

希有な才能に出会えた不思議さを感じました。

その前夜はレトロフトのアパートメンツの若い住民たちともセッションの場をもうけて、
みんなのこころにEatable of Many Ordersの記憶をインプットしてもらって。

錬金術師がテーマの洋服だなんて。。。
目をシロクロさせて理解不能モードのかたも中にはいらっしゃいます(笑。
線対称でもない服、しっぽのように背中やおしりのもりあがる作りの服。

でも、いつの間にか、洋服とはこんなもの、と
自分で勝手に作り上げてしまっていた「虚像」のほうが、コワイということに
新居さんの展覧会を裏でささえて、気がつきました。

Eatable of Many Ordersの世界を一挙に理解するのはかなわなくても、

心のなかに一滴、最高に純粋の「水」を、水滴を、
ちいさな波紋のはじまりのように感じられれば、
それってとっても素敵なこと。

今週日曜日まで展覧会は続きます。

洋服を買う、、という現実的な目的だけではなくって、
できるなら何度でも会場に足を運んでいただいて、

彼がかごしまにのこしてくれたちいさな錬金術のレトリックを、
一緒に感じていいただきたいです・・・。
きっと、なにか、次第にみえてくるものがあります、
すこし時間はかかるかもしれませんけれど。

まずは袖に手をとおして、人のからだという「美しい曲線」に
Eatableの衣装が乗っかったときの感動をあじわうあたりからが、第一歩でしょうか。

さらには、着るための服を買う、、というだけではないものが
この空間にはあるかも。

鹿児島に初めてこの作家さんをお招きできて、
レトロフトはちょっとそのことが誇らしいんです。





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