ベジェ曲線とやらの唐突なパンの展示に、
荘園図のモチーフ…etc…と、
謎だらけ&不思議いっぱいの谷口 博威展でした。(笑)
本日は特別に(もう展示も終了したことですので)
ひとつだけ、具象的な解説を申し上げます。
受付カウンターのうしろに、そっと掛けられていた
一枚の「絵」。
なんだか、とってもあったかくて心に残りますねと、
ご来場のみなさまからも幾度か声をいただきました。
じつは(モト若者の)絵描きさんのお母さまの「遺品」、
の風景なのです。
まだお若い世代なのに病に冒され、、、。
ある日、皆で、生前のお母さまの衣類を箪笥から出して
きれいに畳のうえに並べてみたそうです。
この絵はその時の・・映像詩。
来場者のひとごみからはすこしだけはなれて、
高い場所からそっと会場を見ていた、絵は・・・。
・・・人生はなんだかんだとあっても、
かなしいことだらけでも、
そうはいっても人生は、
このやわらかな衣(ころも)の感触のように
あったかいなぁ、と、、、
最終日に打ち明け話を聞いて
思ってしまいました。